2009年04月27日

ディジタル情報の量の単位で悩む

某社の情報Cの教科書に、
1,000バイトを1kByte(キロバイト)
1,000,000バイトを1MByte(メガバイト)
1,000,000,000バイトを1GByte(ギガバイト)とよぶ。

と断言しちゃっているところがあるんです。

ディジタル情報の量の単位.png

で、その根拠が指導書(教授資料)の中に言い訳が書いてあって、
文科省の教科書検定の時の指摘だというのです。
以上のように、コンピュータの世界では、2進数による接頭語とSI接頭語が混在して使われているのが現状であり、メディアなどによって使い分けることは、きわめて煩雑で混乱を生じる可能性がある。なお、物理や化学の教科書では、SI(国際単位系)を使用しており(例MHzなど)、その解説も教科書に記載されている。そのため、情報と他教科で接頭語の意味がちがうものも問題であるし、教科書検定時に文科省から、2進数による接頭語は慣習的な使い方であるとの指摘があった。また、情報の計算問題などで、2進数による接頭語を使用すると、計算が煩雑となり、肝心な問題の考え方に集中できない可能性もある。

んー、いいのでしょうか。

まず「2進数」という言い方そのものが間違っているという話があります。あくまでも「二進記数法で記された数」であって数学的な数の体系ではないからです。

「二進数」ではなく「二進法」: 辰己丈夫の研究雑報
http://ttmtko.air-nifty.com/a/2009/07/post-5431.html

それはちょっと置いといて。


でも指導書のしめの言葉が「実際の授業で先生方がどのようにご指導されるかは、現場のご判断に委ねることにしたい。」と、委ねられています。

SI単位系としては1024バイトのことは1キビバイト(KiB)と言う
http://www.iec.ch/zone/si/si_bytes.htm

キビ、メビ、ギビについても一応指導書には書かれていて、「余り使われていない」ともあります。

「情報」の授業は、他の教科とは違い、ある部分では定義・決まり事ではなく、デファクトスタンダードを教える必要があると思うわけで、悩むのですよ。もちろん定まっていることなどは根拠をしっかりと提示しながら押さえていくのが基本ですが。

現行指導要領ができた時、インターネットは「国が正式に認めたネットワークではない(OSIモデルが正式)」から、教科書の記述が「情報通信ネットワーク」で基本的に統一されています。その後押しも押されぬ世界標準となった「インターネット」は、教科書の中でかなり前面に出てくるようになってきました。

そういう経緯も考えると、何を教えるべきか悩んでしまうんですよね。

指導書にも書いてあるんですが、HDD や DVD-R などの記録メディアは、1GB = 1000MB = 1000^2 KB といった感じの表記なので、100GBのHDDを買ってきてPCに繋ぐと一つのファイルも保存していないのに、93.1GBしか空き容量がない。1KBでは1000Bと1024Bとで2%ぐらいのズレですけど、100GBでは7%のズレがでる。

これは1000^n で表示した方が容量が大きく見える業者の都合だろうとも言われています。

また同様に通信の世界では、
1Kbps = 1000bps、
1Mbps = 1000Kbps = 1000000 bps
が常識なので、基本情報やらテクニカルエンジニア(ネットワーク)試験などの計算問題で失敗する元になったりします。

(例)40KBの文字列を無手順2Kbpsで送信すると何秒かかるか?
40*1024*8/2000 =164秒

この 2Kbps を 2*1024bps とした場合は160秒となるはず。

なんですけど、PCを扱っているのを中心に考えると、やはり OS が返してくる値を基準に考えて、1KB = 1024B。HDDの店頭での容量や通信速度の場合は1kB = 1000B を使うというスタンスがいいのかな、と。
posted by n_shimizu at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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